MR(麻しん風しん混合)ワクチンの自主回収に関するお知らせ

2024年4月9日

当院をご利用いただきありがとうございます。
武田薬品から上記に関する報告がありましたのでお知らせいたします。

当院でも使用している

乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン「タケダ」

という製品が自主回収の対象になりました。
生ワクチンは、弱毒化したウイルスを含むワクチンですが、定期的なチェックの結果ウイルス量が少ない製品がみつかったようです。

回収対象となるロット番号は

Y302、Y303、Y304、Y305、Y306、Y307、Y308、Y309、
Y311、Y312、Y313、Y315、Y316、Y318

です。

麻しんウイルス量の国内の基準は「5000FFU/0.5ml」で、WHOによる国際的な基準は
「1000感染価/用量(=FFU/0.5ml)」以上であり、日本の基準は国際的な基準よりかなり厳しくなっています。
自主回収された製品で「1000感染価/用量(=FFU/0.5ml)」を下回ったものはなく、国際的な基準を満たしていればきちんと免疫が獲得できるため、厚生労働省はMRワクチンを再接種する必要はないと判断しています。当院も同様に考えています。

しかし、免疫がきちんと獲得できたかご心配な場合には抗体検査(血液検査)が可能であり、費用は武田薬品が負担します(現時点ではY315、Y316、Y318は対象外です)。

母子手帳のロット番号シールをご確認いただき、ご心配な場合には受診の際に医師にご相談ください。
追加の情報は適宜お知らせいたします。

ご心配をおかけして申し訳ありません。よろしくお願いいたします。